今回は、VTuber体験ができるアプリ紹介の後編です。
前編では、アバターを作る機能を有するアプリについてまとめました。
今回はアプリ内でのアバターを作る機能がないアプリについてまとめていきます。
前編の記事はこちらから
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スマホ1つでバーチャル体験!VTuberスマホアプリ入門・前編
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目次
VRoid Hubについて
キャラメイク機能を持たないVTuberアプリには、VRoid Hubというサービスに対応しているものがあります。
VRoid Hubとは、作った3Dキャラクターをアップロードしたり、アップロードされている3Dキャラクターを利用したりできるプラットフォームサービスです。
後述のアプリをはじめとするVRoid Hubと連携しているサービスでは、VRoid Hubに登録された3Dキャラクターを利用することができます。
この3Dキャラクターを確保する方法は二つあります。
他の人がアップロードし利用を許可したものを使用する方法と、ピクシブが提供しているVRoidモバイルのようなサービスでアバターを作ってからVRoid Hubにアップロードする方法です。
VTuberアプリ
今回使用したスマートフォンは、前回と同じくiPhone XRです。
SHOWROOM V
配信アプリ『SHOWROOM』での配信をバーチャルアバターで行うことができるアプリです。
アプリ内では配信以外にも、アバターの状態で動画や写真を撮影することができます。
トラッキングは、画像認識でまぶたや唇の動きを検知したり、画面の前で前後するとそれに合わせてアバターがズームインしたりズームアウトしたりします。
また、右手を検出して手を振ったり、じゃんけんをしたりすることができます。
最初から10種類のアバターが用意されていますが、それ以外にもVRoid Hubとの連携で様々なアバターを使うことができます。
vear
3Dアバターを用いて、写真や動画を撮影することができるアプリです。
写真アプリのようなフィルター、眼鏡や猫ひげのようなエフェクトをつけることができます。
ReplayKit Liveを使うことで、配信アプリと連携させて配信することも可能です。。
トラッキングは、画像認識でまぶたや唇の動きや、左右の揺れなどを検知できます。
4種類のおためしアバターのほかに、VRoid Hubの連携で多くのアバターが使えます。
また、VRoid Hubをvearアプリ内で検索ができるので、アバターを探しやすいです。
waidayo
表情を認識させ、3Dアバターに反映させることができるフェイシャルモーションキャプチャーアプリです。
waidayo for PCとの連動でPCにデータを送信し、配信に使うことができます。
トラッキングは、画像認識でまぶたや唇の動き、首の動きなどを検知できます。
また、使用するアバターによっては、目を見開いたときに眉が動いたり、舌を出すと認識したりするのが特徴です。
標準搭載のアバターは二種類で、VRoid Hubのアバターを使用することもできます。
VTube Studio
表情を読み取って、Live2Dと呼ばれるのアバターを動かすことができるVTuberアプリです。
Live2Dは3Dアバターではありませんが、多くのVTuberがこのタイプのアバターを使っています。
トラッキングは、画像認識でまぶたの開閉や唇の動き、首の左右の動きなどを検知できます。
最初に入っているアバターは四種類で、女の子のアバターや猫のアバターなどを使うことができます。
ホロライブ(hololive)
VTuberの事務所『ホロライブ』を運営するカバー株式会社がリリースしたVTuberアプリです。
トラッキングは、画像認識で唇の動き、首の前後左右の動きを検知できます。
搭載されているアバターは四種類です。
Live2Dのアバターと3Dアバターが二種類ずつ用意されています。
一部のアバターは画像のように、目の色や髪の色を自由に変更できます。
アプリ比較
以上の5つのアプリを比較すると次のようになります。
参考として、前編で紹介したキャラメイク機能を持つアプリ、Vカツのデータを入れています。
※執筆時点でのアプリデータ容量、筆者の使用環境下での追加データ容量となります。
アプリ名 | トラッキング | ライブ機能(単体) | ライブ機能(連携等) | アプリ容量 | 追加データ | VRoid Hub連携 |
SHOWROOM V | ◎ | 〇 | × | 169.9MB | 27.1MB | 〇 |
vear | 〇 | × | 〇 | 83.9MB | 15.3MB | 〇 |
waidayo | ◎ | × | △ | 151.7MB | 2.1MB | 〇 |
VTube Studio | 〇 | × | × | 177.5MB | 28.1MB | × |
ホロライブ | △ | × | × | 196.1MB | 0.205MB | × |
Vカツ (参考) | 〇 | × | 〇 | 1.09GB | 425MB | × |
前編で紹介したアプリの多くはキャラメイクの機能を持つため、参考のVカツのようにデータ容量も大きいアプリが多かったです。
後編で紹介したアプリの多くは、キャラメイクではなくトラッキングに重点をおくことで、その分小さな容量でストレージをあまり気にせずに、手軽にVTuber体験ができるといえます。
まとめ
SHOWROOM Vは、右手のトラッキングができ表現の幅が広いので、ライブ配信を考えている人におすすめです。
一方vearは、アバターにフィルターやエフェクトをかけることができるので、アバターの写真も盛りたいという人にピッタリです。記事執筆時点で一番容量が小さかったのもこのアプリです。
眉や舌の動きも検知するwaidayoは、眉や舌などが動くようなアバターを用意することで真の力を発揮します。PC版ソフトとの連動もあるので、VTuber体験をとことんしたい人の方におすすめします。
3Dアバター以外のアバターにも興味がある人には、Live2Dのアバターを使用しているVTube Studioや、両方のアバターを体験できるホロライブがおすすめです。
二回にわたってVTuberアプリを紹介しましたが、一言にVTuberアプリといっても、多くのアプリが存在し、それぞれに長所や特徴があります。
当記事を読んで少しでも、VTuberやVTuberアプリに興味が出た、アプリ選びの参考になったなど、一助になっていたら幸いです。